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しらみ うどん 桜 涙

2012/03/27
昭和26・7年頃、戦争が終わって数年経っても、学校でのさばっていたものがある。
その時の担任は男の先生で、鶴田浩二みたいにハンサムで、背が高くて、山登りが大好きな先生であった。この先生の首を登山して楽しんでいたのが、のさばりの主「しらみ」である。先生は、子ども達と頭をくっつけて勉強を教えたり話を聞いてくれたりしていた。虱頭のどの子も可愛がられていたんだなあと思う。掃除をサボったときは、正座させられて叱られたっけ。


この頃、ドッジボールが授業であり、地区大会もあった。6年生で1チーム作って、放課後、何時間も練習したものだ。
塾もなく、学校の宿題?はあったのか記憶にない。時間はゆるやかにのんびり流れていた。
勝手に夕暮れ時まで練習し、お腹がすくと先生のところに大挙しておねだりに走っていった。
「先生、お腹がすきました。」
「まだ、練習しとったんか。・・よし、うどんを頼んでこい。」
みんなで学校の近くの店に駆け込み、卵うどん!とか、各自勝手な注文をした。うどん茶碗を両手に持ち、几帳面に学校まで持ち帰り、みんなでわいわいいただいた。
こんなことが何回かあった記憶がある。
うどん代で先生の懐に随分迷惑をおかけしたと、大人になって反省しきりである。
夫婦喧嘩の種になっていなかった?かな。


今年は桜の開花が遅れているようだ。我が家のサクランボの木も、開花が1ヶ月以上遅れた。
桜の花が満開になったある日のこと。
「みんな弁当を持って、外に並べ!」
と先生の声が。
「今日は教室で食べないんですか。」「どこに行くんですか。」
と騒々しい一行を従えて、先生が向かった先は・・・・・”添田公園”  
小川があり、梅林があり、桜並木があり、桜に囲まれた広場があり、向こうには神社があり、その又向こうには岩石山(がんじゃくさん)が緑を育み、風が吹き、桜の花びらがあちこちから散ってき、・・・美しい美しい風景である。
「よーし、弁当を食べていいぞ。」
風で飛んでくる花びらを追いかけ、溝にたまっている花びらを両手ですくってはかけあい、
「花びらと風と私達」
食べることも忘れて、はしゃぎまわった。。


そして迎えた卒業式。
担任の先生が一人ずつ名前を読み上げていく。
あれ、先生の声がいつもと違う。おかしい。先生の方をのぞき見ると、ハンカチを持っている!
ぽろぽろ涙をこぼして泣いている。ハンカチで拭いても拭いても止まらない。
先生の目も鼻も肩も体中も泣いている。涙で詰まっては読み、読んでは詰まり・・・
あのときの先生の涙が、私をずっと包んでくれている。

先生ありがとう。先生との思い出は、ずーっと私の歩みを照らしてくれています。
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15:49 あしあと | コメント(0)
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