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中学校の名物先生

2013/06/25
ある寒い朝のことである。
一番奥の校舎と田んぼの間の空き地が、学年朝礼の場所であった。
山からの風が冷たかった。
「生徒指導の男の先生と、私のクラスの男の子が並んで朝礼台に立っている」のが記憶のスタートである。
中学3年の頃だったような気がする。

どうもその男の子が叱られていたようなのだが、内容はさっぱり覚えていない。
それは、男の子の顔から目が話せなかったからである。
鼻からツルツルツルと下がったかと思うと、それがスーッと上がり、又ツルツルツルと下がり・・・
寒かったからなのか、泣いていたからなのか、緑の鼻水が上がったり下がったりで、とうとうあちこちから堪えきれないようなクスクス笑いが起こり始めた。
そこで、先生が男の子に目をやり、何か話しかけた。
どうも、ハンカチはないかと聞いたんだと思う。
この時代、ハンカチをポケットに入れている男の子なんてまずいなかったのに。
首を横に振る男の子。
先生は、自分のポケットに手をいれてゴソゴソやっている。片方にはなかったらしくもう片方にも。
次にズボンのポケットに・・・。ない!らしい。
その間にも、男の子の鼻水は上がったり下がったり。
・・・・・・・・・
うつむいた男の子、鼻水、クスクス笑いの後のシーンとした雰囲気、見つからないハンカチ・・・
次の瞬間、先生は自分の手を男の子の鼻にのばし、鼻水をパッと拭ったのである。
そして、その手を自分のポケットに入れた。

いつも真剣に叱る恐い先生であった。
でも、みんなの前で、その子を笑い者にすることはしなかった。
その男の子を守った。みんなから守った。
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03:23 あしあと | コメント(0)
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