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何十年も

2013/07/06
中学の卒業式の日、横の席に座っていたSさんのことを時々思い出す。
2日が3日になり、時には1週間も我が家に泊まり続けた友達である。
彼女は高校に進学せず、都会に働きに出た。
時々帰ってくると顔を見せてくれた。
その度に顔色が白くなり、美しくなっていった。
祖母は二人の顔を見比べて、
「まあ、Sさんは色が白くて女の子らしいのにねえ。」
と、真っ黒に日焼けした私の顔を、呆れてしげしげと見つめていた。

その後、10年くらい経った頃だろうか、偶然にもその友達の記事を週刊誌で見つけた。
顔が出ていて分かったのか?名前が書かれていたのか?
ある俳優さんと・・失恋・・そして、命を・・という記事であった。
幸い命は助かったとあったのだが。
友達にそんな辛い思いをさせたなんてと、胸が痛くなった。
それ以来、その俳優さんがテレビに出るたびに、睨みつけている。

卒業後30年くらい経った頃のクラス会で、Sさんの話が出た。
都会に出て活躍していた男子2人が、そのSさんの働いていた店に行ったそうである。
(何故、その店のことを知っていたのかは聞き逃した)
しばらく待っても店に出て来ないので、もう帰ろうかということになり、精算してもらおうとしたらしい。
「そこで、びっくり仰天したんよねえ!」
とその2人の男子が大笑い。
「ものすごい金額が書かれとったんよ。」
お財布を出して、2人のを合わせても到底足りる金額ではない!
店を出るに出られない。その話を聞いていたみんなが面白がって、
「それで、どうしたんね。」
冷や汗だらだらで、店の人に頼んで、Sさんに電話を入れてもらい、どうにか、店を出られたそうである。
店のある場所やら、雰囲気を聞いて、
「そんなところでお酒なんて飲むからよ。」
と、「そんなところ」に足を踏み入れたことにない我々が大笑い。
でも、Sさんが元気らしくてよかった。
昔の友達を無謀にも訪ねた2人。その友達の飲み代を肩代わりしたのであろうSさん。
友達っていいものだ。

しばらくして、その男の子の1人の訃報が届いた。
そして、もう1人も。こちらは風の便りなので、違っていてほしいなあ。
月日の流れの中に、1人ひとり向こう岸に渡って行く。



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02:53 あしあと | コメント(0)
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